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林道の散歩道、新しい出会いとなりました!

      厳冬の中、早朝の村は静まり返っています。雪はほとんど解けましたが、毎日霜が降りて一面白く凍りついたようです。野山の木々も寒そうです。そうした中で、健康と減量のために外を歩くことが大事だということは分かるのですが、なかなか腰が重くて外に出られません。太陽が出ていて風がなければ暖かいので、そういう時をねらって散歩に出ます。ところが散歩の途中で雪に降られたり強い風に出会うと、寒くて震え上がります。というわけで、外に出るには、なにしろ防寒!
 
  ところで去年、友人のお父さんが亡くなられてしばらく経った頃、友人から「父のかたみです」と言われて頂いたものが、下の写真の毛皮の帽子です。「父がカナダに旅行したときに買ってきたものです。こちらでは暖かいので使うときがないのですが、作手は寒いでしょうから、これがあったら役に立つでしょう。」と言って下さったのです。そのことを思い出して押入れから取り出し、使い始めました。本当に暖かいのです。耳を覆う毛皮を下ろしますと、耳と頬を包んでくれますので、頬がこわばるようなことはありません。歩いて体が熱くなると、頭に汗をかくくらいです。このような厳冬の季節には、本当にありがたいプレゼントですね。


ロシラの毛皮帽子

  それ以外にも、足は分厚い皮製のブーツを履き、それに厚い靴下を二枚も履き、厚い手袋をして散歩するのです。もちろん、防寒用のキルティングを着、スポーツ用の防寒トレーニングパンツをはき、首には襟巻きをしての外出です。

  昨日の散歩は、東のほうに行った山の中の林道です。最近歩き始めた道です。平坦な道だけを歩いたのでは、なかなか体が温まりません。山を歩くと、とくに登り道はすぐに体が温まり、寒さを吹き飛ばしてくれるのです。下の標識のように、「林道善夫愛郷線」です。林道にはまだ雪がだいぶ残っているのですが、未舗装の砂利道ですので、滑るようなことはありません。


林道善夫愛郷線標識

  谷の中を林道が走っていますが、両側は人工林です。その人工林は、とてもよく整備されているのです。間伐がよくなされていて、枝打ちもなされていました。県の林業公社が管理している森でした。

林道の人工林が

  道沿いに、幹の赤いブッシュが茂っていました。見たことのない潅木だったので詳しく観察したわけです。幹や枝には鋭いトゲがはえています。

ノイバラの冬芽か?1

  枝先をアップしてみたのが、下の写真です。冬芽が紅くてきれいですね。刺も見えますね。低木で刺のある植物というと、ぼくの少ない知識では、ノイバラだと思うのですが、幹や枝がこんな風に赤いノイバラは見たことがありません。普通は緑色ですよね。

ノイバラの冬芽か?2

  よく見ていたら、幹が緑色のものもありました。というわけで、結論はノイバラでした。幹や枝が赤いノイバラなんて、どの図鑑にも載っていません。植物は、環境や局地的な条件によってかなり姿を変えるものなのですね。

ノイバラの冬芽か?3

  人工林のなかに小道がありましたので、上り詰めてみました。小さな小川が流れていたのですが、それが凍り付いて、美しい造形が見られたのです。倒れた樹木の枝に水路の水が垂れ、それが凍り付いて滝のようになっていたのです。下の写真ですが、うまく表現が出来ていないのは残念です。

凍りついた小川

  周りのえぐられた土壌断面からは、霜柱がびっしりと覆っていました。

凍りついた霜柱

  その霜柱の中には、下の写真のように20cmも伸びているものがありました。霜柱というのはどうしてできるのでしょうか。それをウィキペディアで調べたところ、次のように説明されていました。

  「霜柱の発生メカニズムはまず地表の水分を含んだが凍る。そこで、凍っていない地中の水分が毛細管現象で吸い上げられ、地表に来ると冷やされて凍ることを繰り返して、霜柱が成長するというものである。霜柱は地中の水分が凍ってできたものであり、とは別の現象。固まった土では土が持ち上がりにくいため霜柱は起こりにくく、耕されたの土などで起こりやすい。霜柱が起こると、土が持ち上げられてしまい、「霜崩れ」と呼ばれるさまざまな被害をもたらす。植物ごと浮き上がってしまい、農作物が被害を受ける。これを防ぐため、断熱材としてを地面に敷き詰め地表の温度を地中の温度に近づけ、気温との断熱を行う。斜面などでは霜柱により浮き上がった土が崩れやすくなり、侵食が起きやすくなる。」

  なるほど、土壌の毛細管現象と深いかかわりがあるのですね。もっと寒い地方、たとえば北海道では、凍上という現象が起こります。霜柱は地表だけの現象ですが、凍上は土の中の水分が凍って成長し、アイスレンズを作ります。そうするとアイスレンズが出来たために土が膨らむことが起こります。真冬には地表が70cmも膨らむということを聞いたことがあります。そのために、道路や橋などが凍上によってすぐに壊れてしまうなどの害が起こるというのです。そのために、北海道では道路や橋の作り方を工夫しているのだそうです。


立った霜柱20cm

  さて、人工林を抜けると、雑木林の地域に入りました。そこは谷間から尾根に地形が変わったところです。その奥に広場がありました(下の写真)。とにかく広いのです。山の中にこんな広場があるなんて驚きです。何も作られていませんので、何のためにこんな土地を造成したのかも分かりません。

思わぬ広場が

  その雑木林がとても素敵なのです。コナラ、アカマツ、ネジキ、ヤマザクラなどありふれた雑木なのですが、樹木の太さから推定して50~60年ほど放置された森なのでしょう。低木層には、アセビ、ソヨゴなどの常緑樹が繁茂していましたが、全体に樹木がまばらで、鬱蒼とした森林とは言えません。人工林に比べると、格段に森が明るいのです。光が林床に入るので幼樹がよく育つのですね。夏に来たら、樹木の種類も分かるでしょうし、気持ちのよい森の風景を楽しむことができるでしょう。春になったらまた来たいと思います。

美しい雑木林が

    先ほど地形が尾根になったら人工林から雑木林に変わった、ということを言いました。この地方ではどこにいっても見られる現象です。今のように人工林が広く植えられるようになったのは、拡大造林の時代、1955年以降、70年代までです。それまで雑木林であったところを皆伐して、スギ・ヒノキを植えたわけです。この作手地域も例外ではありませんでした。しかし、昔の人々は、地形的に尾根付近は雑木林のままにしておきました。なぜかというと、尾根付近は大雨のときに山が崩れやすいことを昔の人々は知っていましたので、尾根付近を皆伐して人工林にすることを避けていたのです。昔の人々の知恵はすごいですね!



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coppice(雑木林)

森楽、flutevioline

Author:森楽、flutevioline
退職後、都会生活ばかりだったボクにとって田舎の自然豊かな里山の生活は、新しい発見の連続で楽しい! 自然の写真が満載です! また、こんな老い生き方があることを示したみたい!

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