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高山植物はなぜ貴重か? ワタスゲ大群落がきれい! カオジロトンボに出会いました!

  栂池自然園の高山植物をご紹介してきましたが、「高山植物」とは何でしょうか? ものの本を調べてみると、一般的には森林限界よりも高いところ、学問的には高山帯(Alpine Zone)と言いますが、そこに生息する植物(Alpine Plants)を言うようです。日本の中央高地では、約2500m以上でハイマツが森林限界になります。しかし、それよりも低い亜高山帯の植物を含める人もいます。高山の寒いところに生息する植物でも、暖かい低山にも生息する種がありますから、そういう種を高山植物とは言えないでしょうね。
  およそ2万年前には地球が著しく寒冷化した氷河時代がありました。当時は、寒いところでやせた土地に生えていた植物が繁茂していたわけです。その後、温暖化してくると、温暖で肥沃なところの植物が繁茂してきて、氷河期に繁茂した植物は高い山に追いやられてしまいます。別の言い方をすれば、氷河期の植物が山の上に取り残されたのが高山植物なのです。そういう意味で、高山植物は貴重なのですね。
  その上、栂池は、高山であると同時に、湿原という環境です。いつも水浸しの湿原ですから、湿性植物しか生えません。そういう意味で、栂池は、植物にとって二重の過酷な環境を持っています。冬季の豪雪、短い生育期間、夏の気温が低いという気候的な条件で生きていける植物でなければなりません。さらに、水びたしの条件でも生きていける植物でなければならないのです。そんな環境のところにも、植物が育つのですから不思議です。

  さて、栂池自然園の植物たちの紹介を続けましょう。
  下は、オヤマリンドウのつぼみです。まだ咲いていませんでしたが、つぼみはたくさんついていました。直交する四枚の葉の中から花のつぼみが出るのです。特徴的な葉のつき方ですね。

オヤマリンドウが咲きそう

  下は、サンカヨウという変わった植物です。多きな裂があって、重鋸歯の大きな葉が特徴的ですね。実を付けたところです。ブルーの実が数個ついているのが面白いです。

サンカヨウの実が

  下は、エンレイソウです。三枚の大きな葉の真ん中から、黒い花のつぼみがつきます。変わった植物ですね。 

エンレイソウの花が

  「ワタスゲ湿原」に入りますと、下の写真のように、ワタスゲの大群落になります。一面に広がっている風景は壮観です。真っ白い穂が風に揺れて、とてもきれいです。アップすると下の写真のようになります。穂の中に茶色っぽい粒が見えますが、それは種です。もう少したつと、風に吹かれて穂が飛び散り、種を散布するわけです。

群生するワタスゲ

ワタスゲの穂がきれい

  いたるところにモウセンゴケが生えていました。単独で生えているというのではなく、湿地の一面に這うように覆っているのです。植物体の赤い色と奇怪な姿が面白いですね。それは、貧栄養湿地であることを証明しています。なぜなら、モウセンゴケは湿地に栄養分が少ないために、虫をも食べて生きているという食虫植物ですから。

モウセンゴケが一面に

  下は、ツルニンジンです。下を向いた花が咲いていますね。

ツルニンジンが

  この湿原で、大変珍しいトンボと出会いました。下は、カオジロトンボが交尾している写真です。カオジロトンボというのは、北海道から本州の中央高地の寒冷地で、しかも高層湿原に生息するというのです。ということは、低地では絶対に見られないということですね。胴体が赤くて尻尾の下のほうに黄色い斑点があるのです。一度見たら忘れられないトンボですね。写真には写っていませんが、顔の前に白い斑点があることから、その名がついたと言われます。

カオジロトンボのつがい

カオジロトンボが

  写りがよくありませんが、下の写真の紫色の花は、タテヤマリンドウです。まだつぼみで、咲いていませんでしたが、他の場所では咲いていました(下の写真)。とても小さい花なので、うまく写せませんでした。

タテヤマリンドウのつぼみ

タテヤマリンドウが咲いた












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森楽、flutevioline

Author:森楽、flutevioline
退職後、都会生活ばかりだったボクにとって田舎の自然豊かな里山の生活は、新しい発見の連続で楽しい! 自然の写真が満載です! また、こんな老い生き方があることを示したみたい!

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