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中央構造線の断層破砕帯はすごい!

断層破砕帯1

断層破砕帯2


  南信州の旅も終わりに近づきましたが、中央構造線の断層破砕帯の路頭について書くのを忘れていました。

  大鹿村に至る道は、地図で見ると一直線に伸びています。中央構造線というには、諏訪から水窪へ、豊川の谷を経て三河湾・伊勢湾を横切り、紀伊半島の真ん中を横切り、さらに四国・九州へと続く、日本一の大断層です。延長1000kmもあります。この断層を境にして北と南とでは全く地質が違うので、この断層を境に北を西南日本の内帯、南を外帯と呼んでいる重要な地質境界です。この地域では、断層の西が花崗岩、東が緑色岩となっています。
  破砕帯というのは、地震のときに両方の岩盤が激しく動き擦れあうので、岩石がぼろぼろになって(破砕)しまい、粘土もできます(断層粘土)。いわば地殻の割れ目、地殻の弱線で、それが連続しますので、そこは侵食を受けやすく、谷ができます。断層は直線状に走りますので、侵食を受けた谷も直線状になります(断層線谷)。衛星写真などを見ますと、直線状の筋がついていて、断層であることが明瞭に分かります。

  その破砕帯が見えているのが上の写真です。断層破砕帯は、植物に覆われていて見えるところはごく限られていますが、ここは、川に侵食されて破砕帯が露出しているのです。こんなにすごい露頭は始めて見ました。川の向こうの黒い部分や茶色の部分が垂直に立っていますが、断層面がほぼ垂直であってそこが特に動いた部分であることが分かります。画面全体が破砕帯で、見えるだけでも破砕帯の巾は100m以上あります。土砂が被っているので分かりませんが、おそらくは数100mにもなるでしょう。

破砕帯の一部


  近寄って黒い部分を見ますと、黒い岩と緑の岩が交互に出ているのが分かります。白っぽい部分もありますね。そこは花崗岩です。地下深いところで両方の岩石がこすれあってもみくちゃにされたことが分かります。

  中生代の昔、この断層が活動していた時代はどうだったのでしょうか。地学のロマンを感じさせてくれる光景でした。

太いウリカエデの木

  この河原には、太いウリカエデの木が生えていました。幹の表面が緑の縞模様をしていて、とてもきれいです。秋の黄葉がきれいでしょうね。下は、グミの木の花が咲いているところを写したものです。グミの木を自然の中で見るのは初めてで、花を見るのも初めてです。きれいです!

グミの花

  これで、南信州の旅の紹介は終わりです。旅の前日まで雨、帰ったらその日の夜から雨、そしてずっと雨と曇りの連続。当日の二日間だけ快晴だったのです。ホントにラッキー!の一言に尽きますね。自然の美しい場所を案内してくださったHさん夫妻に感謝、感謝、感謝!!です。




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coppice(雑木林)

森楽、flutevioline

Author:森楽、flutevioline
退職後、都会生活ばかりだったボクにとって田舎の自然豊かな里山の生活は、新しい発見の連続で楽しい! 自然の写真が満載です! また、こんな老い生き方があることを示したみたい!

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