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Hさん宅雑木林のコナラの巨木にナラ枯れの現象が!!

  ところで、Hさん宅の雑木林に異変が起こっています。湿地の草刈に行ったとき、Hさんが僕を呼んで、「森楽さん、ちょっとこのコナラの根元を見てください。小さな穴があり、根元に木屑が落ちているのですが、これは森楽さんが前に言っていたナラ枯れの現象へはありませんか?」というのです。よく見るとその通りで、岡崎の「自然体験の森」で見たカシノナガキクイムシの被害と同じです。

 ナラ枯れの被害1

  上の写真が幹についた穴で、下の写真が根元に溜まった木屑です。

ナラ枯れ被害2

  大変なことになってしまいました。Hさん宅の雑木林では、写真の木を含めた3本のコナラが食われていることが確かめられています。みな、胸高直径が40cm以上ある巨木です。その媒介昆虫は、カシノナガキクイムシがその正体です。早速ネットで調べてみたら、大変良い参考書が見つかりました。下のサイトをクリックしてみてください。

独立行政法人 森林総合研究所 関西支部編
「ナラ枯れの被害をどう減らすか―里山林を守るために―」


  とてもよく調べられているのに驚きました。ナラ枯れは、関西方面で1990年代から始まり、今、北陸・中部地方の日本海側へと被害が拡大しているそうです。詳しくは上記の文書を読んでいただくとして、ナラ枯れの原因は、この昆虫に寄生している菌が樹木に入り込むことによっておこる伝染病なのだそうです。この昆虫が入り込んだコナラなどのカシ類はみな枯れてしまうのですから、ことは重大です。コナラは日本の雑木林を構成する樹木のうちもっとも個体数が多い種ですから、それがみな枯れてしまったらどうなるのでしょうか。
  被害が広がっているのは、細い樹木よりも大径木に多い傾向があると言います。ということは若い木ではなく老木で、勢いが衰え始めている樹木が狙われているのではないかと思います。1960年代から始まった石油革命によって、放置されるようになった日本の雑木林では、コナラが巨木化し、老齢化しています。雑木林の大部分が60年以上放置されたままですので、コナラは大きくなり放題です。そういう意味では、ナラ枯れは起こるべくして起こった現象とも考えられます。


  数年前、富山県のほうで熊の出没が大きな問題となりました。その時にある人が、「山で起こっているナラ枯れ(コナラやミズナラ)によって、クマの食べ物であるドングリが減少したために、クマが里に下りるようになって被害が大きくなったのではないか。」と言っていることを思い出しました。確かにそういう側面があると思いますね。クマに限らず、リスなどの野生生物にとってドングリは大切な食料ですから、生態系への影響は大きいと考えるべきでしょう。
  Hさん宅雑木林におけるナラ枯れの被害が拡大しないようにと、祈るばかりです。

  さて、わが家の前の田んぼの稲刈りが始まりました。たわわに実った稲穂の黄色が目に染みるほどです。日本の田園風景で、もっとも美しい季節ですね。下の二枚は、わが家の二階から撮った写真です。

稲刈り1

稲刈り2

  台風前は、長い間の猛暑と日照りが続いていましたねおそらくそのためと思われますが、わが家の庭の真ん中にあるカツラの木が黄葉を始めたのです。そして、ばらばらと落葉していきました。秋の黄葉はまだまだ先で、11月の終わり頃なのです。

カツラ黄葉

  シラカバも葉がどんどん散っていて、葉が少なくなってしまいました(下の写真)。一月近く猛暑と日照りが続きましたので、そういう危機のときには、落葉樹は葉を落とすことによってエネルギーの損出を防止するのでしょうね。

シラカバ落葉

  散った落ち葉が庭に積もっています。すごい量なのです。

カツラ落ち葉

   ところで、猛暑の頃は仕事をする気になれず、長命湿地の伸び放題になった草を刈る作業を避けてきましたが、台風が来て多少涼しくなったので、道沿いの草 を刈りました。雑木林の中の小道と湿地の中の木道の周りを刈ったのですが、木道は草で覆われて見えなくなるほどでした。すごいのはヨシです。背丈が2m近 くなりますので、周りが見えなくなってしまうのです。下の写真は、中央部の刈った所ですが、それでもまだ木道が見えてきませんね。

草刈1

  下は、中央部の東西方向の小道です。これも、木道が見えませんね。

草刈2

  下の写真は、南の水路沿いの道です。
  かくしてようやく、何とか通り抜ける小道が確保できた、というところです。雑草はすごいですね。この真夏、10日間ほどすると雑草が伸び、長靴でないと歩けなくなるほどです。この秋にもう一度刈らないとならないかもしれません。


草刈3

 
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coppice(雑木林)

森楽、flutevioline

Author:森楽、flutevioline
退職後、都会生活ばかりだったボクにとって田舎の自然豊かな里山の生活は、新しい発見の連続で楽しい! 自然の写真が満載です! また、こんな老い生き方があることを示したみたい!

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