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初めて、がんばり山湿原とゆるめき湿原を歩く!

  作手村にはいくつもの湿原があります。作手村の教育委員会が作った「作手村中間湿原群」というリーフレットでは九つあります。そこに地図がついていたので、それを頼りに出向いていたのですが、場所が分からないものが多く、すべては回っていなかったのです。そこで、これまでに行ったことがない湿原を案内して欲しいと、長く作手の植物の研究をしてこられたOさんにお願いしてきました。それがこの月曜日にその一部が実現しました。
  最初に行ったのが「ゆるめき湿原」です。中河内から南に入った谷の中です。Oさんによれば、「15年ほど前までは、ここはすばらしい湿原でした。サギソウはもとより、トキソウ、ミズチドリなど貴重な植物が湿原を覆い尽くすほどであったのですが、NHKで放映されてからそれらがすぐに盗掘にあい、ほとんどの貴重種が根こそぎ掘り取られてしまいました。その後も手入れがなされず、樹木が生えてしまって、今では往時の面影はほとんどありません。」という説明でした。こういう場所のマスコミ報道は、場所が特定できないようにするとか特に注意しないといけませんね。。


ゆるめき湿原の風景

  湿原の中に足を踏み入れましたが、ノハナショウブがわずかに咲いていただけで、目立つ貴重種もありませんでした。

荒れたゆるめき湿原

  そこで、湿地に生えているいろいろの植物種について教えていただきました。イバラがたくさん生えていたのですが、湿地に生えているのはノイバラではなくて、ミヤコイバラなのだそうです。ミヤコイバラ、はノイバラよりも花がまばらにつく特徴があるのだそうです。長命湿地では、目の敵のようにしてイバラを伐採してきたのですが、それはノイバラではなくてミヤコイバラだったのです。
  下は、ミタケスゲというスゲの仲間だそうです。寒地系の植物で、年平均気温12℃以下、泥炭湿地に生えるということです。細い茎に6~10cmくらいの間隔で葉が出るのですが、その付け根に星状の穂が出るのが特徴とのこと。


ミタケスゲ

   下もスゲの仲間で、アオゴウソという種とのことです。これまでに見たことはあるのですが、種名はは分かりませんでした。

アオゴウソ

  ヒメシジミというシジミチョウの仲間が止まっていました。シジミチョウは小さいものが大部分ですが、これも小さくて、表の紫色の模様と裏の白と黒のまだらの柄がまったく違っています。とてもよく目立ち、きれいなチョウですね。

ヒメシジミ

  道路に戻るとき、Hさんがイソノキを教えてくださいました。名前は知っていたのですが、花がついていない葉だけの状態では区別が出来ません。写真を見て図鑑を見ると、その特徴がよく分かりました。
イソノキ

  道路に戻ったら、道端の笹が話題となりました。下の写真の上のほうにある、笹の葉の縁辺部に白い隈取があるのはミヤコザサ、ないのがネザサであるとお聞きしました。笹の類も、区別が難しいのですよね。少しずつ覚えるしかありません。。

ミヤコザサとネザサ

  歩いて車に戻るとき、Hさんがムラサキシメジを見つけました。それも大きなものです。色がきれいですね。

ムラサキシメジ

  次に行ったのは、「がんばり山湿原」です。ここは、開成小学校の裏山に位置し、小学生にも分かりやすく名前が付けられましたが、本来は「ほう橋湿原」というのだそうです。入り口付近は何と言うこともないのですが、奥に進むにつれて見事な湿原であることが分かりました。面積が広いのです。長明湿地の5倍くらいはあるのではないかと思います。驚いたのは、奥のほうは一面にノハナショウブが咲いていたことです。下の2枚の写真を見ていただければその見事さが分かるかと思います。

がんばり山湿原1

がんばり山湿原2

  いろいろと植物を教えていただいていたのですが、Oさんが大きな声を上げました。それは、サワランの花を発見したからです。下の写真の、鮮やかな紅い色の花がそれです。小さな花ですので、眼が慣れないと探せません。まだ開いていませんが、すでに色鮮やかです。それが2輪咲いていました。始めてみるサワランの美しさに、言葉が出ませんでした。。

サワラン

  Oさんによると、下の写真の植物がカキランということです。まだ花は咲いていませんが、もうじき美しい花を付けるのだそうです。名前は聞いていたのですが、まだ花には出会っていません。細長い2枚の対生の歯の中から花芽がのぞいています。

カキラン

  そのほか、食虫植物のモウセンゴケがいたるところに生えていました。また、サワギキョウもたくさんの株が見つかりました。

  Oさんは、「おそらく作手に湿原群の中でここが一番よい状態で湿地植生が見られるところでしょう。この湿原の植物相を豊かにしているのは、豊富な水量ではないか」と言っていました。確かに水量が多いのです。傾斜も比較的急なので、湿地全体に水が走っているという感じなのです。この土地の地主さんは近所の牧場主なのですが、農業や酪農に利用しようとする意志もなく、ほったらかしにしてあるのが良いのかもしれません。さらに、木道などの整備がされていないので、誰も入ってくることがないのも良いことなのでしょうね。何度もたずねてみたいと思う湿原でした。



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coppice(雑木林)

森楽、flutevioline

Author:森楽、flutevioline
退職後、都会生活ばかりだったボクにとって田舎の自然豊かな里山の生活は、新しい発見の連続で楽しい! 自然の写真が満載です! また、こんな老い生き方があることを示したみたい!

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