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岡崎周辺の山はツブラジイが満開、黄色い山は?

  日曜日に岡崎の帰りに、北山湿地に行ってみようとしたのですが、道を間違えて周辺の山々をドライブしました。
  今の季節、ヤシャブシが満開でした。ヤシャブシはパイオニアプラントと呼ばれ、道路など新しく切り開かれたところに優先的に生える樹木です。岡崎の総合公園の近くは公園として開かれたところなので、特にヤシャブシの花が目立ちます。


ヤシャブシの花1

  羽状複葉の葉を持ち、真っ白の英がつきますので、すぐに分かります。

ヤシャブシの花2

  花をアップすると、下の写真のようになります。白い花弁は顎なのでしょうか、中に紅い花のようなものがついています。

ヤシャブシの花3

  今の季節、もうひとつ目立つのは、ツブラジイの花です。コジイとも言いますね。神社やお寺の境内によくある常緑の樹木で、巨木になります。すべての枝先に黄色い花を付けますので、まるでカリフラワーのようになります。新緑の山の中に、樹冠が黄色い花で覆われますのでとくに目立つわけです。

ツブラジイの山

  花をアップしたのが、下の写真です。枝先から放射状に無数の細長い花芽が出て、それに花がつくので、丸い大きな花房になります。

ツブラジイの花

  ドライブしていていると、黄色く染まった山がいたろところにあります。その幾つかをお見せします。

ツブラジイの山2

  下の写真では、尾根のほうは山全体が黄色くなっており、ツブラジイが山を覆っていることが分かります。


ツブラジイの山3

  下の写真では、ずーッと向こうの山まで、黄色く色づいています。

ツブラジイの山4

  北山湿地の入り口に池がありますが、その背後の山は尾根のほうまでツブラジイですね。

ツブラジイの山5

  このツブラジイは、作手のような標高の高い寒いところには生育しません。標高300m以下の西南日本を代表する常緑樹です。海岸近くに行きますと、スダジイが卓越します。

  ところでボクは、岡崎周辺の山がこんなふうになっていることを憂えているのです。そのわけを説明しましょう。
  森は時代とともに遷移していきます。温暖な西南日本では、気候的に本来はツブラジイやアラカシなどの常緑樹が繁茂する極相林(縄文の森)になります。コナラなどの落葉広葉樹が生えるのは、長い年月にわたって人間の手が入って常緑化することが妨げられてきたからです。長い間の人間の作用というのは、弥生時代からの水田耕作と結びついて山の森が利用されてきた(薪炭利用や落ち葉掻き)からであり、近い時代では戦中・戦後の時代に薪不足で山の樹木が刈られて丸坊主に近い山になったことは良く知られていますね。1960年代に石油革命で山に人手が入らなくなり、それ以来、山は放置されてきました。落ち葉や下枝は刈られることなく積もってきますと、土壌が富栄養になり、そこで常緑化が進行してきたのです。それから60年も経過しました。
  常緑のツブラジイやアラカシが成長してコナラなどの落葉樹よりも背丈が大きくなると、常緑の樹冠で光がさえぎられ、落葉樹が負けてしまうのです。樹冠が常緑樹で閉められるようになると、光が地面当たらない(暗い森)ために陽樹であるコナラなどは成長できなくなり、多種類の植物が生育する環境が失われて、ツブラジイだけが繁茂する森に遷移してしまうのです。
  ツブラジイが岡崎の山に繁茂するということは、森の生物多様性が損なわれることを意味します。ある生態学者は、「ブルドーザーよりも怖いのは、森を放置することだ」と言いましたが、まさにその通りです。こんなことを考えていると、ツブラジイの黄色い花も美しいとは思わなくなりました。それは、「森の危機」を示す信号と考えるべきなのです。分かっていただけましたでしょうか。



 
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coppice(雑木林)

森楽、flutevioline

Author:森楽、flutevioline
退職後、都会生活ばかりだったボクにとって田舎の自然豊かな里山の生活は、新しい発見の連続で楽しい! 自然の写真が満載です! また、こんな老い生き方があることを示したみたい!

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