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岡崎の北山湿地は貧栄養湿地独特の植物たちが!

    日曜日の午前中、久しぶりに岡崎の東の方にある北山湿地に出かけました。大分前にご紹介したことがある湿地ですが、良く整備された見事な湿地です。環境省が指定した湿地であるだけに、貴重な動植物がたくさん生育しています。入り口の看板が下の写真ですが、谷間がほとんど湿地になっているのです。谷間には、A~I湿地まであり、道は木道が整備され、歩きやすくなっています。

北山湿地看板

  入り口から少しはいると、農業用のため池があります。昔はつり場になっていたのですが、流行らないのか、今は撤退しています。周囲の樹木が池に身を投げ出して、なかなか風情のある風景です。 

池に枯木

  下はG湿地を写したものですが、オオミズゴケに覆われています。その点は、作手の湿地と同じですね。特にこの湿地はオオミズゴケがきれいです。 

G湿地

  下がA湿地を写したものですが、この湿地が一番面積が広く、たくさんの貴重な植物や昆虫が見られるところです。 

A湿地

   道ばたには、下のようなササユリが咲いていました。ある場所には、ササユリが群生していました。10数本も咲いていたのです。そんな場所は見たことがありません。下はその一本ですが、きれいですね。

ササユリ

  下は、A湿地に見られたトウカイコモウセンゴケです。地面に接して広げた赤い葉から茎がつんと伸び出し、その先に小さな花が咲いています。花が咲いているところを見たのは初めてです。この植物は、東海地方にしか見られない地域固有種で、東海要素植物群の一つです。

トウカイコモウセンゴケ

   下は、モウセンゴケです。これも花が咲いているとことは始めた見ました。モウセンゴケも、トウカイコモウセンゴケも、貧栄養湿地にしか生えない植物で、貧栄養を補うために小さな昆虫を食べる、いわゆる食虫植物と言われます。こんな植物もあるのですね。

モウセンゴケ

  この湿地に、トキソウが咲いていました。作手の庄の沢湿地でもご紹介した植物ですね。庄の沢湿地ほどではありませんが、10本くらい見ました。遠くてアップして写せませんでしたが・・・・。 

トキソウ

   そして、ここでもハッチョウトンボを見たのです。メスは見つかりませんでしたが、オスの真っ赤な身体がきれいですね。貧栄養湿地にしか見られないトンボです。

ハッチョウトンボ

   オオミズゴケも、ハッチョウトンボも、モウセンゴケ、トウカイコモウセンゴケ、トキソウなどの昆虫や植物は、みな貧栄養湿地にしか生育しません。ボクの推論では、この北山湿地が貧栄養であるのは、この地域の地質と関係していると思っています。下は、道ばたに出ていた岩石の露頭ですが、その岩石は珪岩というシリカの固まりです。


珪岩の露頭

   岡崎地方は領家変成岩地帯にあり、そのの中の珪質な部分を珪岩、あるいは珪質変成岩と言われます。ですから、岡崎東方の山地には、珪岩を掘る鉱山がいくつかあります。ガラスの原料になるわけですね。

  珪岩はかちかちの緻密な岩石で、水を含みにくく溶けにくいのです。だから、地下水そのものが植物の栄養塩類を含んでいない、いわゆる貧栄養の水なのです。したがって、その谷間に集まる水は貧栄養になってしまう、と推定するのです。意外にも、貧栄養湿地のできかたに地質が関係しているなんて、面白いですね。

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coppice(雑木林)

森楽、flutevioline

Author:森楽、flutevioline
退職後、都会生活ばかりだったボクにとって田舎の自然豊かな里山の生活は、新しい発見の連続で楽しい! 自然の写真が満載です! また、こんな老い生き方があることを示したみたい!

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