豊水期二回目の水質測定結果!

  梅雨がいつまで経っても終わりませんね! いつもだと、7月20日前後には終わるのですが、・・・・。今年は、月末まで梅雨が続きそうです。異常ですね。今、東海地方はまさに大雨の最中です。土砂災害や洪水災害が九州北部や山口県で起こってしまいましたが、この地方も災害がひどくならなければと、祈るばかりです。長命湿地の整備の仕事がたくさんあるのですが、全く出来ないのが残念です。
  一週間ほど前の21日に、梅雨時の豊水期の二回目の水質調査をしました。その前日に大雨が降って、長命湿地は水に潤ったので、好機だと思ったからです。また、一回だけの測定では、測定結果の信頼性が乏しくなるとの判断もありました。二回目の測定結果は、下図に示すとおりです。一回目の調査(7月7日)は、

http://coppice2.blog19.fc2.com/blog-entry-267.html

をクリックしてみてください。測定値の意味や方法などはそこに書いてあります。

 

7月21日水質測定 

  全体としては、一回目の測定結果とほぼ同じになりました。湿地の南東部が高い導電率を示し、西部や北部で低い値を示しています。しかし、いくつか変化していることがあります。
  先ずは、北東部の隅、湿地の水の出口の導電率が、21μS/cmと著しく減少していることが目立ちます。前は68(以下、単位省略)もの値でした。これは、大雨によって西側からの地下水湧出量が増加して、導電率が低下したのではないかと推察されます。おそらくそのためでしょう、湿地の西部地域では(R’,O,P,P’,Qなど)、導電率が低下し、より貧栄養の水質になっています。
  今後、真夏の渇水期になって、長命湿地の水質がどのように変化するかを見届けたいと思っています。南部地域の富栄養の水質を改善して貧栄養の水質にするにはどのようにしたらよいのか、それが今後の課題です。基本的には、毎年ヨシを刈って湿地から取り除き、ヨシの分解によって出されるアンモニア態窒素成分を少なくしていく以外にはないのだろうと思っています。それには、何年もかかるかもしれません。

  ところで、湿地の出口にさらに土嚢を積んで水位を高くした結果、水面が拡大し、それがモリアオガエルの産卵を促したのではないかということ、水面の拡大によってカワセミが飛来するようになったことをお話ししました。モリアオガエルの卵塊はほとんどがしぼみ、卵塊のオタマジャクシは下の水面に落下して泳ぎ回っているようです。たくさんのオタマジャクシがうごめいていました。もう一つは、カワセミが再びやってきているのを目撃したことです。動きが速くて写真を撮ることは出来ませんでしたが、ボクらの推論は当っていたのです! 苦労して土嚢を積んで良かった!!

 

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長命湿地の生き物たち! 種の同定は難しい!

  このところ雨が多くて作業が進みません。一昨日、長命湿地を歩いていて気が付いたことをお話しします。

  下は、セミの抜け殻を写しました。かなり小さいので、ヒグラシの抜け殻だろうと思います。湿地で今、一番多く鳴いているセミです。どのくらいたくさんいるのかは全く分かりません。数百? 千? ヒグラシは夕方になると鳴き出す、と思っていたのですが、早朝4時ころに起きたら、ヒグラシの大合唱でした。図鑑の説明によれば、鳴くのは早朝と夕方で、早朝の方が良く鳴く、と書いてありました。

セミのさなぎ

  下は、湿地の西側の雑木林の中に止まっていたチョウです。黒い羽の真ん中に白い模様が浮き出ており、羽の縁辺が白く縁取られています。美しいチョウですね。特徴がはっきりしているのですぐに分かるだろうと思っていたのですが、調べてみると該当する種がないのです。分かる方は、是非教えてください。
   ブログを見て下さった方から、次のようなコメントをいただきました。「写真の蝶は、ウラギンシジミのメスだと思います。オレンジ色の紋のオスに比べ、水色の紋のメスは目にする機会がとても少ないです。非常に新鮮な個体ですね。つややかな翅が綺麗です。」とのことでした。ありがとうございました。

ルリタテハ?

  先回はチダケサシが生育していることを報告しましたが、さらに広く分布していることが分かりました。花もたくさん付いてきました。下は、薄いピンク色をした花を写しましたが、あまりにも薄くて、色が出ていませんね。 

ピンクのチダケサシ

   先にヌマトラノオが花を付け始めたことをお話ししましたが、少しずつ増えています。下は、別の花を写しました。少しずつでも、増えていくのは嬉しいものですね。

ヌマトラノオ3

  レンゲツツジの花の見頃ははるかに過ぎてしまいましたが、花を付けた株にはレンゲツツジの実が付き始めました。葉の根元に楕円形の玉が着いていますが、それが実です。こんな実が付くなんて、知りませんでした。 

レンゲツツジの実

  下の白い花はセリの花ですが、6月末頃から咲き出したのにまだ咲いています。中央のレンゲツツジの周辺に、大きな群落をなして密集して咲いていましたので、よく目立ちます。茎が太くて四角形をしているのですね。花の右側に見える植物、細い枝先に丸いピンクの花?が着いている植物は何でしょうか? 分かりません。花が咲いたら分かるかもしれません。

セリ?

 

ヤブデマリの真っ赤な実が美しい! キキョウも!

   なかなか梅雨が終わりませんね。このところ、Hさん宅雑木林で、Hさん夫妻と一緒に水質調査や地形測量をやっています。結果が出るのはまだ先ですので、家の近くで見た植物や昆虫を紹介します。

  下は、ヤブデマリの実を写しました。5月頃に真っ白の花を咲かせていたヤブデマリが、この季節に真っ赤な実を付けるのです。真っ赤な実がたくさん付くので、遠くから見てもとても目立ちます。近寄ると、本当にきれいです。

ヤブデマリの実1

 

ヤブデマリの実2

   下は、わが家の庭に咲いたキキョウです。ほんとに美しい花ですね。わが庭には、紫色の花と、白い花が咲きます。これは植えたものですが、野外ではほとんど見られなくなっているのですね。絶滅危惧種になってしまいました。全国的に減少しているそうですが、愛知県ではまだ多いということです。本来は日当たりの良い草地に生えるのだそうですが、ボクはこの作手では見たことがありません。

キキョウ1

 

キキョウ2

   これまでこのブログで、クモ類はまったく紹介してこなかったのですが、クモもとても美しい種がありますね。わが家にいるクモを写したのが下の写真ですが、おそらくコガネグモだろうと思います。表からの写真ではないので、確定は出来ませんが、・・・・。黒地に黄色の色が美しいですね。

コガネグモ

 

庄の沢湿地のその後は?

   日曜日、岡崎の帰りに庄の沢湿地に行ってみました。その後、どのような変化があったかを確かめるためです。残念ながら、ほとんど変化はありませんでした。わずかな変化は、先に紹介したヌマトラノオがたくさん咲いていたことでした。たくさん咲いてみると、たくさんのヌマトラノオが一面に群生してるのが分かりました。下の写真の白い花がそれです。

ヌマトラノオの大群落

 

  アップすると、下の写真のようになります。オカトラノオと違って、花穂がしなやかに折れ曲がることなく、ほぼ直立しています。実に美しいですね。

ヌマトラノオ庄の沢

  長命湿地で確認したチダケサシも咲いていました。ここでは、湿地ではなく道ばたに咲いていましたので、チダケサシは必ずしも湿地にだけ生息する植物ではなさそうです。

庄の沢チダケサシ

   下の写真の植物は分からないのですが、オカトラノオだろうと思います。おそらく、先端がちぎれてしまって、尻尾のようには見えないのだろうと推測しました。葉の形はオカトラノオの形なので、・・・・。

オカトラノオ

  道ばたで、キイトトンボを見ました。きれいですね。

キイトトンボ

  帰り際に駐車場で、下のようなきれいなチョウを見ました。ウラギンヒョウモンではないかと思います。ヒョウモンの模様がそれに一番近いと思ったからです。その鮮やかな色が目に沁みました。

?ヒョウモンチョウ

 

  庄の沢湿地に来たのは、サワギキョウが見れるかもしれないと思ったからです。しかし、看板によれば、サワギキョウは8月中旬以降ということです。また来てみましょう。

 

ネムノキ、アカメガシワの花が満開です!

   昨日は晴天で風があり、気持ちよく土嚢積みの作業をしたのですが、今日は大雨。昨日のうちにやっておいて良かった!

  雨で外に出られないので、わが家の周辺の植物の変化をご紹介します。庭のネムノキに花が咲き始めたことをすでに述べましたが、今は、たくさんの花が咲いています。わが家には3本のネムノキが育っているのですが、下の写真が最も大きいネムノキです。葉の上に花がつきますので、下から見上げるとあまりよく見えません。でも、随分たくさん咲いていることはお分かりでしょう。

庭のネムノキの花

   二階から見ればもっとよく見えるだろうと、二階から写したネムノキの花です。二階から見えるのは、もう一つの小さいネムノキです。確かによく見えますね。

二階からネムノキの花を

  その一つの塊を写したのが、下の写真です。まだ薄緑色をした丸いつぼみがたくさん見えていますので、満開というわけではないのです。それにしても、細いヒゲのような花が放射状に開き、先端ほどピンクになるその姿が、何とも形容しがたい美しさですね。
  二回羽状複葉の幾何学的な葉の模様も、面白いですね。この画像は太陽の光が照って葉が開いていますが、光が当らなくなると葉が閉じる性質があるのです。夜や雨の日は葉が閉じます。まるで眠るようなので、ネムノキと名付けられたのでしょうか。今は雨が降っていますので、葉が閉じているのです。

ネムノキの花

   庭のアカメガシワが満開になりました。たくさんの虫やチョウが寄ってきています。下にあるテーブルやベンチの上が、落ちた花で黄色く見えるほどです。黄色の雪みたいです。大量に落ちるのですね。この木の周りには、落ちた種から芽が出て、幼木がたくさん広がってきます。やっかいですので、すべて刈り取っています。生命力が旺盛なのでしょうね。山崩れの後や道路の切り割ったのり面など土壌が成熟しないでも、すぐに生えてくるほどです。パイオニアプラントと言われるゆえんです。

アカメガシワ満開

 

テーブルの上は

  ヤブカンゾウが咲き始めました。下は近くの河の土手に生えていたものを写しましたが、わが家にも数本咲いています。鮮やかノオレンジ色の花が、良く目立ちます。

ヤブカンゾウの開花

   道ばたにワルナスビの花が咲いていました。この花も、真っ白の5枚の花弁、黄色のオシベとその中から突きだしたメシベの形が面白いですね。

ワルナスビの花

 

長命湿地で、チダケサシ、ヌマトラノオ開花!

     日中は猛烈な暑さですので、早朝6時頃から長命湿地に出かけ、小径作りをしました。重たいブロックを運び、湿地に安定するようにシャベルで草の根を切り、そこにブロックを置いて板を渡します。大変な重労働で、暑い中では熱射病になりそうです。そこでまだ涼しい早朝に出かけたというわけです。また、端材の板2枚をビスで固定して、下の写真のようにじめじめしたところに踏み板として敷きました。おかげで大分歩きやすくなりました。

踏み板

   今日、発見したのは、チダケサシです。白い花が咲き始めました。去年、庄の沢湿地で見たことがありますが、長命湿地では初めてです。下の写真では分かりにくいですが、手前にツンと立っていて上の方に花とつぼみが付いていますね。背丈は80cmにもなります。あまり見かけない草本ですね。

チダケサシ1

    まだ咲き始めですが、花が全部咲くときれいなのです。茎がとても堅いのが特徴です。食用になるチチタケ(チダケとも呼ばれる)をこの茎に刺して持ち帰ったことに由来する名前だそうです。

チダケサシ2

  数本だけ花が咲いていたので、比較的良く咲いている花を撮ったのが下の写真です。図鑑の解説によれば、山奥の湿ったところに生えるということで、湿地の植物なのですね。 

チダケサシ3

   もう一つの発見は、ヌマトラノオです。花がつき始めてようやく種名が分かりました。庄の沢湿地ではたくさん咲き始めていますが、この湿地では始めて確認しました。葉の形から、かなりたくさん群生しているようです。これも、湿地特有の植物です。

ヌマトラノオ1

ヌマトラノオ2

   下は、オモダカです。岡崎の自然観察の里の記事でも紹介しましたね。この湿地では始めて発見しました。水田雑草ですが、姿が面白いです。

オモダカ

   下は、ヨシのなかに動いていたヤマカガシです。ヤマカガシが成熟すると体長が1.5mくらいにもなりますが、この個体は70cmくらいでまだ幼いと思われます。赤っぽい地に黒い斑紋があって、とてもきれいな蛇ですね。頭の後ろの黄色が特徴です。相当に毒があるとのことで、毒蛇に指定されています。要注意ですね。

ヤマカガシ

  オオシオカラトンボのメスを見ました(下の写真)。オスは、体の色がブルーですが、メスは黄色なのですね。どこかにオスも見つかるでしょう。 

オオシオカラトンボのメス

   これまでに長命湿地の動植物をたくさん紹介してきましたが、この分で行くと、さらに次々と新しい発見がありそうです。そのたびにご紹介することにしますね。

 

その後分かった長命湿地の生き物たち!

  このところ、わが家ではヒグラシが鳴き始めました。カナカナと鳴く蝉の音を聞くと、夏になったとすがすがしい思いになります。
  その後、長命湿地で見たり、分かったことを書くことにします。下は、ニイニイゼミです。コナラの枝にとまったところを写しました。あまりピントが良くないですが、・・・・。今、長命湿地はこのニイニイゼミの鳴き声でいっぱいです。
 

ニイニイゼミ

   下は、湿地の西側の雑木林で見た昆虫ですが、Hさんに教えていただいたのですが思い出せません。あまり見たことのない昆虫ですね。図鑑によれば、ウバタマムシだろうと思います。枯れた松などに産卵するそうです。

ウバ???

   下は、休み場に置いておいた板に止まった真黒いチョウ? ガでしょうか。名前が分かりません。

真っ黒

   湿地の南側を流れる水路に、下のようなタニシがいました。昔は田んぼの中には必ずいた淡水の巻貝ですが、農薬によってほとんどいなくなってしまいました。

タニシ

   植物の方の変化を見ましょう。下は、ゴヨウアケビの実を写したものです。湿地南東の隅にはごゴヨウアケビが繁茂していて、苦労してそのからみつくツルを切り開きながら小径を作ったことを思い起こして下さい。そのアケビに実が生り始めたのです。9月になると、実が割れて食べられるようになります。わが家のアケビはどうなっているか、確かめてはいませんが、・・・・。

アケビの実

   6月中には満開であったガマズミに、早くも実が生っていました。もう少し時間が経つと、実が真っ赤になります。早くそれを見たいですね。

ガマズミの実2

  下は、ムラサキシキブに花がついたところを写しました。ムラサキシキブなんて素敵な名前の付いた花ですが、秋には紫色のたくさんの実が付いてきれいなのです。名前に恥じない美しい花と実ですね。

ムラサキシキブの花

   下は、フジの実です。あの美しい花を付けたフジが、こんな実を付けるのですね。インゲンのさやを太くしたような実で、鈴なりにたくさん垂れ下がっています。それも、太くて長いのです。長いものですと20cm近くにもなります。ここの土が肥えているのでしょうか?

 

フジの実

  南東隅の畦には、下のようなマムシグサが生えていました。花はまだですが、幹の模様が独特で、すぐに分かりますね。

 

マムシグサ

  下もHさんに教えていただいたのですが、ツタウルシというツル植物です。ここではハンノキの幹に巻き付いていましたが、三枚のハート形の葉がセットになっています。枝の色が赤いのも特徴です。ウルシと名が付くように、触るとかぶれるそうですから要注意です。

ツタウルシ

  まだまだ分からないことだらけですが、少しずつ種名などを知っていきたいと思っています。季節ごとに花が咲き、実が付く変化を追うことも、楽しいものです。 

 

岡崎の「自然観察の里」に行ってきました!

   昨日の日曜日の早朝、岡崎総合公園の南にある「自然観察の里」に行ってきました。前にもご紹介したことがありますが、放棄された水田をヴォランティアでたくさんのビオトープを作っています。早朝の山は、すがすがしくていいですね。
  バーベキュウ広場に車を置いて最初に見たのは、リョウブの花でした。山のあちこちに白い花を付けていましたが、その花の形がいろいろあって面白いのです。下の写真では、花の先端が何かの尻尾のような形で、バックのダークグリーンと調和して美しいですね。

リョウブの花

   下もリョウブの花を写したものですが、これは細長いですね。同じリョウブの花でも、上とは比べものにならないほど形が違うのです。違う種の花なのでしょうか。幹と葉は確かにリョウブなのですが、・・・・。 

アカメガシワの花2

  この山ではアカメガシワの花盛りですが、下の写真の花は明らかにわが家のものとは違い、花が太い筒状になっています。さらに下の写真では、細長い形です。花が終わって幹だけが残ったのかもしれません。両方とも葉や幹からしてアカメガシワに間違いないと思うのですが、花の形がこんなに違うのは、個体差と考えればよいのでしょうか。分からないことが次々と出てきますね。 

アカメガシワの花

アカメガシワの花2

  下は、ウリカエデの実を写したものです。 ブーメランのような形の赤い実がたくさんついています。きれいですね。

ウリカエデの実

  下の写真の赤い実は、何という樹種のみなのでしょうか。きれいなのですが、分かりません。教えて下さい。 

何の実

 

   谷間の旧水田に入るところで、見たこともない黒いチョウを見ました。裏も表も黒いのです。図鑑で調べると、一番近いのがクロコマノチョウです。間違いないと思いますが、もう一つ確かではありません。こんなチョウもいるのですね。

コロコマノチョウ

  この谷間には、下の写真のようなビオトープがたくさんあります。ヴォランティアの手で、立派に木道が作られていて、観察には好都合です。竹を利用した木道も風情があります。その方々に感謝しなければ行けませんね。

ビオトープ

   そこには、カヤツリグサ科やイネ科の植物がたくさん生えていますが、下のようなガマも生えていました。ヨシやガマが生えているということは、この水辺が富栄養の水質であることを示しています。貧栄養湿地とはまるで違う環境である、ということですね。

ガマ

   田んぼの雑草と言われるオモダカも大きく成長していました。オモダカは、それにしても奇妙な姿ですね。

オモダカ

   なにやら動くものを見たので注意していたら、アメリカンザリガニが動いていたのです。戦後アメリカから入り込んできたザリガニですが、第繁殖して、在来のニホンザリガニが駆逐されてしまいました。子供の頃、このザリガニを捕って遊んだことを思い出します。食糧難の時代でしたので、バケツにいっぱい捕ったザリガニをゆでて食べたことも思い出に残っています。

アメリカザリガニ

  小さな水路には、下のような水車が回っているのを発見しました。自転車の輪を利用してうまく作ってあります。ヴォランティアの人たちが遊びとして作ったものでしょう。楽しいですね。

水車

   そこで、変なトンボを見ました。追いかけて写真を撮ろうと下のですが、ようやく下の写真が撮れました。でもピントが悪くて、細部は分かりません。オニヤンマくらいのかなり大型のトンボで、胴体部分が茶色、羽も色づいています。始めて見たトンボです。図鑑によると、オオルリトンボのメスではないかと思うのですが、確かなことは言えません。

 

オオルリイロヤンマ?

 

  いろいろの発見があった、楽しい散歩でした!

 

久しぶりにいつもの散歩道! 珍しいものを発見!

   このところ雨降りが多くて外に出られず、歩くことがなかったので、梅雨の合間にいつもの開成地区への散歩道を歩きました。いろいろの面白いものを見ました。

  下は、オニヤンマですが、ようやく夏に入ってオニヤンマの季節になったようです。わが家の庭にも姿を見かけるようになりましたが、撮影は出来ていませんでした。

オニヤンマ

   道には、カワトンボやハグロトンボが飛んでいました。下は、モノサシトンボのつがいで間違いないと思います。イトトンボの仲間ですね。ブルーがオスで、下の黄色のトンボがメスです。長い尻尾に等間隔に節のようなものが、モノサシに似ていることから名付けられたのでしょう。色が美しいですね。いくつかのつがいが側溝の水辺に飛んで産卵していました。

モノサシトンボつがい

   もう一種類見たのは、下のミヤマカワトンボです。羽の色がきれいですね。河の上流の渓流に棲むトンボです。

ミヤマカワトンボ

   水深の深い側溝には、ニホンイモリが何匹もうごめいていました。数年前、この側溝で初めてイモリを見たときの感動を忘れることが出来ません。裏返ると、腹が真っ赤な色をしていて黒とのまだら模様なのです。長命湿地でも発見しました。わが家の池にも棲んでいます。イモリという名は、「井」、つまり田んぼを守る動物という意味なのだそうです。昔は田んぼにはたくさんいたそうですが、農薬の普及と共に現在はほとんど見られなくなっているので、貴重な両棲類なのだそうです。

ニホンイモリ

  散歩道の入り口には、オカトラノオが大きな群落をなしているのには驚きました。以前に見たのは、道ばたにぽつんと生えていたので、こんなに大きい群落を作るところは初めてです。円錐形の花序にたくさんの白い花がつき、それが横になびいている姿が虎の尻尾のようなのでこの名が付いたと言われます。実に美しいですね。

オカトラノオの花

   驚いたのは、杉林の中で、下の写真のような丸い玉がぶら下がっていたことです。直径6~7cmくらいで、三つの玉が垂れ下がっているのです。おそらく、何かのツル植物の果実なのでしょう。種は分かりません。どなたか教えて下さい。

何の玉

 

垂れ下がった玉

   もう一つ驚いたことは、同じ杉林の中にツチアケビを見たことです。昔、山で見たこともないこの植物に興味を持って調べたことがあります。ツチアケビは、山地の林内や笹藪などに生える、葉緑素をもたない腐生植物で、地下茎は太くナラタケと共生するのだそうです。前にも紹介したギンリョウソウやムヨウランなども腐生植物ですね。
  全体にオレンジ色をしていて、茶色の茎を持ちます。ちょうど花が咲いているときで、写真から花が分かりますね。グロテスクというか、可愛いというか、微妙のところですね。

ツチアケビ

 

ツチアケビup

   下は、ガマズミが実を付けたところです。もう少し時間が経つと、実は真っ赤になります。その頃に来ると、美しいでしょうね。

ガマズミの実

  下の写真は、エゴノキの実を撮ったものです。しばらく前には真っ白の花をたくさん付けていたのですが、もう実が付いていました。直径1cmくらいの白っぽい緑の玉で、無数にぶら下がっている様子はおもしろいですね。

エゴノキの実

   道を歩いていて、大きな葉の植物に出会いました。始めて見る植物で名前が分かりません。こんな特徴的な葉の形だから分かるかもしれないと思い、図鑑を調べているうちにようやく分かってきました。フサザクラというサクラの一種です。高木にまで成長するそうですが、花期は3~4月、葉よりも先に花が咲くそうです。それも赤い花が垂れるように咲くのだそうです。一度見てみたいものですね。

フサザクラの葉

   きりがないので、このくらいにします。新たな発見をした楽しい散歩でした!!

わが家周辺、季節を感じさせる昆虫や植物たち!

   もっぱら長命湿地の話題ばかりですが、わが家の周辺も自然の変化が現れています。先ずは、動物から。
  家の外で聞き慣れない小鳥の鳴き声を聞いて外に出てみると、鳴き声の主は、下の写真のように電線にとまったセグロセキレイでした。実にきれいな声で鳴くのです。しばらくぶりに見ました。この個体は、大分太っているようですね。

セグロセキレイ

   下は、駐車場の柱に止まった変な昆虫です。体長2cm程度で、黄色に黒まだらのある身体を、蓑(ミノ)のようなもので覆っています。図鑑で調べたところ、ミノガではないかと思います。ミノにする材料は、枯れ葉であったりいろいろだそうです。ミノムシとも違いますね。こんなマントで、鳥などの天敵から身を守ることができるのでしょうか。

ミノガ

  下は、池の近くの止まったトンボですが、羽先が黒いトンボは珍しいですね。図鑑によれば、ノシメトンボだろうと思います。丘陵地の池や沼に発生するトンボだそうです。

ノシメトンボ

  植物では、アカメガシワに花が咲き始めました。円錐状の花序に無数の黄色いつぼみが出来、少しずつ咲き始めたところです。5mくらいの背丈に成長したアカメガシワの、枝先すべてに咲くのですから、壮観できれいなものです。

アカメガシワの開花

  隣りにあるネムノキにも実が付きました。羽状複葉の葉の上に、傘状の花序ができ、それに黄色い実が付いています。数輪ですが、ピンクの花を咲かせています。
  上のアカメガシワはこの家を建てた直後(9年前)に植えたものですが、もう5m以上の高さで10cm以上の太さに生りました。ネムノキは、ちょうどその頃に自然に種が落ちて生えてきたものです。ネムノキは、光を求めて広く羽を広げたように横方向に枝を張るのですね。枝の長さは8mくらいになりました。花が満開の頃に、写真を写してご紹介しましょう。

ネムノキのつぼみ

   隣りの果樹園のプラムにたくさんの実がついたことを前にお話ししましたが、それが色づいてきたのです。まさに鈴なりです。地主さんから、「今年は良く生って、味もいいよ!」と、分けていただきました。美味しいのです!!

色づいたプラム

   お隣りの畑には、アジサイがきれいに咲いています。梅雨時に似合う花ですね。とくに、下の写真のガクアジサイはきれいです。

ガクアジサイ

 

長命湿地に生えている草本類を!

  このところ長命湿地の草本類を調べようと、いろいろと努力しているのですが、草本類の種の同定が難しいことを痛感しています。基本的に、湿地は草本類によって占められていますので、草本類がどのような種類かが分からないと面白さがありません。
  これまでの観察によると、ヨシを除いて、一番個体数が多く生育しているのは、下の写真のミゾソバと思います。タデ科イヌタデ属の植物です。湿地の至る所に一面に、びっしりと生えています。葉が牛の顔のような独特の形をしているので、この形を牛の顔(額)にみたて、「牛のひたい」の別名もあるそうです。秋には、金平糖のようなピンクの小さな花を付けるのですね。花期は晩夏から秋にかけてで、茎の先端で枝分かれした先に、直径 4~7mm ほどで、根元が白く先端が薄紅色の多数の花を咲かせる、とネットに載っていました。


ミゾソバ

  それと並んで個体数が多いのが、下の写真のオニスゲです。カヤツリグサ科スゲ属の代表的の植物です。オニスゲは、湿原中の流水辺や沼沢地に生育します。果嚢はふくらんで中に空気を含んでおり、種子は水に浮いて散布されます。果実が稔った状態が、他のスゲに比べて大きいことから鬼菅、またミクリに似ていることからミクリスゲの異名もあるそうです。

オニスゲ

  もう一つ、個体数が多いのが、下のセリです。ウィキペディアによれば、「湿地やあぜ道、休耕田など土壌水分の多い場所に自生し、半ば水につかっていることもある湿地性植物である。高さは30cmほど。茎は泥の中や表面を横に這い、あちこちから葉を伸ばす。葉は二回羽状複葉、小葉は菱形様。全体的に柔らかく黄緑色であるが、冬には赤っぽく色づくこともある。花期は7~8月。やや高く茎を伸ばし、その先端に傘状花序をつける。個々の花は小さく、花弁も見えないほどであるがまとまった姿は白く、楚々として美しい。」とありました。「春の七草」の一つですね。春先に若い芽を摘んで食べると美味しいですよ、ね。

セリ

  その他に、前に紹介したヤマドリゼンマイ(絶滅危惧種)が各所に群落を作っています。このようなシダ植物では、ワラビが湿地南方の畦にたくさん出ていますし、ゼンマイも所々に生えています。このようなシダ植物は、他にも何種類か存在するのですが、種の同定が難しいです。アザミも何種類か生えていますが、種名は分かりません。花が咲くと分かると思います。分かり次第、ブログに載せたいと思っています。

  下は、ようやく分かってきた植物で、ホソバノヨツバムグラです。輪生する4枚の葉は長さが2cmにも満たないのです。小さな白い花を付けているので撮影して調べました。ネットによれば、「草丈の低い沼沢地に生育する、目立たない軟弱な植物で、茎は細く、高さ20~50cm。葉は4枚の輪生であることが普通であるが、時に5~6枚の事もある。葉は長さ0.5~2cmで、花が咲く枝のものは小さく、6月から8月にかけ、小さな白い花を咲かせ、直径は1mmほど。」とありました。この湿地で、初めは数本確認していたのですが、水質測定の際に観察したら、ヨシが生える中にもたくさん咲いていました。ひっそりと咲く姿は美しいですね。

ホソバノヨツバムグラ

   

  湿地以外の雑木林の中や道路沿いに、珍しい植物がありました。下は、道ばたに咲いたノギランです。根生した葉から20cmくらいの茎が出て、その先に地味が穂がついて花を付けます。ノギランは、湿原の周辺や路傍など、やや湿った場所に生育します。葉は全て根生葉であり、ロゼット葉を形成しています。時としてショウジョウバカマと混生し、見分けにくいことがありますが、ショウジョウバカマよりも葉が細く、葉の芽だしが筒状にならない点で区別できるそうです。7月から8月にかけ、淡く赤褐色を帯びるクリーム色の花を咲かせます。
  ラン科の植物としては、前に、ムヨウランが雑木林の中に咲いたことを報告しましたね。ショウジョウバカマも、この湿地に確認しています。 
 

ノギラン

  下は、Hさんに教えていただいたサルナシというツル植物です。駐車場にと思っていたところ、珍しい植物なので駐車場にしないで置いてあるとのことです。Hさんはやさしい! 
  ウィキペディアによると、「雌雄異株の蔓性の落葉樹である。本州中部以南の温暖地では、概ね標高600m以上の山岳地帯に自生する。
キウィフルーツとは近縁で味も形もよく似ている。花は白色で、果実キウィフルーツを無毛にして小さくしたような緑色の2~3cm程度のものが熟する。果実の味もキウィフルーツによく似て生食にも適する。野生果実としてはかなり美味で、栽培果樹にも匹敵すると評価されることもある。野生動物ではニホンザルツキノワグマヒグマなどが好んで大量に摂食して種子散布に貢献している。このように、ヒトを含む哺乳類味覚の嗜好に適する点、鳥類による種子散布に頼る植物の果実の多くの色が赤色か黒色である点、哺乳類に発達した嗅覚を刺激する芳香を持つ点から、主として哺乳類の果実摂食による種子散布に頼る進化を遂げた植物であると考えられる。」とありました。実が生ったら食べてみたいですね。面白いです。 

 

サルナシ

 

 

長命湿地の水環境を調べるために水質測定をしました!

   先回、長命湿地の見取り図を示し、その植生分布から湿地の水質の違いを推論しました。つまり、オオミズゴケが貧栄養の水によって育ち、それが広がる地域は山からの地下水によって涵養されていること、一方ヨシは富栄養の水で育つので、南の方の水路から涵養されていることを推論したわけです。しかしそれは、推論にしか過ぎません。その推論を裏付けるには、水質を調べることが必要になります。
   とは言っても、正確に水質を調べるにはお金も時間もかかりますので、簡便な方法で調べる方法はないかとネットで検索していたら、水温・pH・導電率を簡単にはかれる測定器があることを知り、しかも2万円前後と安いので、早速購入しました(エムケー・サイエンティフィック社製PCTestr35)。下の写真の機器です。ひしゃくでコップに水をくみ、計測器の先端を漬けてしばらく時間をおくと、測定値が表示されるという簡単なものです。

水質測定の道具

 

  水温・pHというのは説明を要しないと思いますが、導電率(電気伝導度ともいう)は聞き慣れない言葉かもしれません。導電率とは、試験水に含まれる電解物質(液に溶け込んでいる物質)の濃度で、μS/cmという単位で表します。正確には、2cm間隔の電極の間に流れる電気抵抗の逆数を導電率と言います。水に溶けている物質にはいろいろの種類のイオン成分があるわけですが、導電率は個々の成分量までは計ることは出来ません。
  先に水の貧栄養、富栄養という表現をしましたが、化学的には植物の栄養素は窒素、リン酸、カリという三大栄養素を根から吸収して育ち(それ以外の成分も重要)ます。それを溶け込んでいる物質の量として計測するのが導電率です。一般には、貧栄養と富栄養の境は、50μS/cm(マイクロジーメンス・パーセンチメートルと読みます)としています。
  そこで、この計測器を使って、この7月3日の午後に長命湿地の水質を調べたのが下の図です。A~Xの各地点に四角で囲んだ数値がそれですが、黒字が水温、赤字が導電率、ブルーがpHと表現しています。南の方が地点不足ですので、翌日補足しました。地点記号にダッシュがついているのがそれです。じっくりと測定結果を眺めると、いろいろのことが分かってきます。

 水質測定結果090703

  先ず、導電率の数値を見て下さい。湿地の北西部(A~E,S~W,Q地点)では、21~40の比較的低い値です。貧栄養なのですね。導電率21などは、まるで蒸留水のようです。一方、南の方の湿地の外の水路(L,M地点)では106~110、湿地の中のK、I地点で115~213の高い値で,出口のF地点では69となっています。南西部のN地点は46とやや高い値を示しますが、北に行くにしたがって低くなります。
  このことは何を意味するでしょうか。全体としてオオミズゴケの生えている地域は低い値であり、予想通り山からの地下水の供給を推定させます。それも北西の隅から中央部に広がるように値が高くなることから、地下水の供給源が北西から来ていると考えられます。
  南や東の保方で高い値を示すのは、ヨシが生える富栄養の水であることが確かめられました。一月ほど前に破れた畦を土嚢を積んで水路を変えましたので、今は南の水路からの流入はないのですが、枯れたヨシの分解によって富栄養化しているのだと思います。出口付近のF地点で高い値を示すのは、南の方の富栄養の水が東の方を回ってきたためと思われます。
  pHの値を見ましょう。北西部ほど低い値ですね。5.2~6.0と、弱酸性を示します。湿地は、植物が分解するときに有機酸を出しますので、一般に酸性となります。その他の地域は6.5~7.1のほぼ中性となっています。

  今回は梅雨シーズンの中のただ1回の測定ですので、さらに確かなものにするためには、さらに計測を続けなければなりません。また南の方のヨシ分布地域に、さらに測定点を増やさないといけませんが、今のところ足場がないのでこれ以上は計れません。今のような豊水期に2回ほど、8月の渇水期に2回など、各季節に測定を実施したいと思っています。

 

 

再びリーフレットから、長ノ山湿原の植物と動物リスト!

   先回は、再び拾ったリーフレット、「長ノ山湿原」の出来方のついて述べましたが、今回は長ノ山湿原の植物や動物について述べます。

  下は、リーフレットに載っている主な植物の開花時期を示しました。花暦のようなものですね。こんなにたくさんの珍しい植物が咲いているのにびっくりしています。おそらく、研究者がかつて詳しく調べたのでしょう。 これまでに長命湿地で見られたのは、このうちわずかレンゲツツジ、ノハナショウブ、ヤマドリゼンマイしかありませんでしたが、花が咲いていなかったりして確認できなかった植物もあるでしょう。日照条件・水分供給などの条件が整えば、それ以外の植物が繁茂するでしょう。

  それにこの図には、開花時期が載せられていますので、これから調べていくのに大変参考になります。今から、わくわくしてきます。キク科の植物は8月中旬以降に咲くとか、ミミカキグサなどタヌキも科の植物は7月中旬以降などと分かってくると、確認しやすいですね。

植物の開花時期

  次は(下)、動物とその活動時期です。これまでに長命湿地で確認できたのは、両棲類のイモリとモリアオガエル、魚類のメダカとドジョウ、鳥類ではヤマセミとイカルの鳴き声を確認していますが、その他にも貴重な動物が生息しているなんて、驚きです。見たこともない動物の種が並んでいます。トンボ類が長命湿地に生息するには、もっと水辺を広くしないと発生できないのだろうと思います。いずれ、そのような環境を整備してみたいと思います。

特色ある動物

   長命湿地を、いつかハッチョウトンボやヒメヒカゲなどが飛び交う湿地にするのが、ボクの夢です。生きている間にできるでしょうか?

長命湿地でモリアオガエル産卵を確認! カワセミの出現!

   興奮して、何から話していいか分からないほどです。長命湿地で、モリアオガエルの産卵を確認しました! 絶滅危惧種に指定されている珍しいカエルです。このカエルは、水の中ではなく池の上に伸ばした樹木の枝先に産卵します。産卵しているところを見たわけではありませんが、ノリウツギの枝先に直径約10cmくらいの白いあぶくが付いています。それがモリアオガエルが生み付けた卵です。そのなかに、たくさんのオタマジャクシがいるわけです。下は、二つの玉が連なっています。

モリアオガエルの産卵1

  下は、卵の重さで長く伸びていますね。まるでナスのようです。産卵は、大体この季節、つまり梅雨シーズンです。というのは、枝先に生み付けられたカエルの卵が成長してオタマジャクシになると、梅雨時の大雨に打たれた水面に落ちるのです。ですから、産卵する場所は必ず水面が広がっているすぐ上にかかる枝先なのです。ここでもやはり、湿地の中の水面が広がっているところです。

モリアオガエルの産卵2

   下は、上のように丸みを帯びた形ではなく、形が大分崩れてきて、下の方にしずくのように垂れています。おそらくオタマジャクシが落ち始めているのだと思います。そう言えば、最近、かなり大きな声でヶヶヶ、ヶヶヶと鳴くカエルの声を聞きます。トノサマガエルとも、アマガエルの鳴き声とも違います。モリアオガエルの鳴き声かもしれません。一度、その姿を見たいと思うのですが、まだ出会ったことがありません。

モリアオガエルの産卵3

   下は、長命湿地で始めた見たトノサマガエルです。この湿地ではこれまでに見たことがなかったのです。写真には撮れませんでしたが、別の種類と思われるカエルを見ました。

トノサマガエル?

   もう一つ興奮したのは、カワセミに出会ったことです。ブルーのはねとオレンジ色の胸、それが飛ぶ姿は実に美しいのです。「水辺の宝石」と言われるゆえんですね。それは、ちょうど土嚢を積んで湿地の水を堰き止めたところの枝にとまっていたのです。そのカワセミが、堰き止められた水面にダイビングして小魚を捕っていました。その瞬間を撮ることは出来ませんでしたが、・・・・。

カワセミ

   カワセミは水生生物を食べるので、川沿いにしばしば見られますが、素早い動きなのでなかなか撮影が難しいのです。また、崖の急斜面に50cmくらいの長さの穴を掘ってそこに営巣します。近所にはいくつか崖がありますので、詳しく調べればその営巣場所を突き止めることができるかもしれません。

カワセミ2

  ここにきて、モリアオガエルの産卵に出会えたこと、水鳥であるカワセミに出会えたこと、二つの事柄に何か因果関係があるのではないかと考えています。それは、湿地の水の出口に土嚢を積んで水位を高くしたことにより、水面が広がり、そのことがモリアオガエルの産卵の場所を提供し、カワセミを呼び寄せる結果となったのではないか、という推論です。それがもし本当ならば、もっと土嚢を積んで水位を高くしてやればよいことになります。やってみよう!!

   ところで、夕方近くに森を歩いていたら、下の写真のヒョウモンエダシャクが飛んでいました。シャクガの仲間ですが、なかなか見られない昆虫です。羽の模様が美しいですね。

ヒョウモンエダシャク

  また、ヒメジャノメも飛んできました。ジャノメチョウの仲間です。ジャノメの模様がきれいですね。 

ヒメジャノメ

  写真に撮ることが難しかったのでお話ししませんでしたが、一週間ほど前からわが家の周辺にゲンジボタルの飛翔が見られるようになりました。わが家のすぐ北の田んぼが、最もたくさん見られますので、毎日楽しんでいます。とても密度が濃いのです。30mほどの区間に数十匹はいるでしょう。何度かカメラに納めようと挑戦しましたが、うまく撮れません。夜の撮影は難しいですね。

 

拾ったリーフレット、長ノ山湿原の生い立ちを!

    先回は庄の沢湿地の動植物の紹介をしましたが、そこで「愛知県指定天然記念物、長ノ山湿原」というリーフレットを拾いました。旧作手村の観光協会と教育委員会が発行したものです。短いながらも、長ノ山湿原についてとても良く説明されていますので、それを紹介したいと思います。長命湿地も長ノ山湿原に近いですし、共通した点がたくさんあると思うからです。

  先ずは湿原の変遷です。湿原とか湿地は時代と共に変遷していくことをご存じでしょうか。一般に湿原は、浅い沼→低層湿原→中間湿原→高層湿原→原野と変遷していきます。その様子とそれに応じて生育する植物種を合わせて、下の図のように説明されています。湿原の一生の説明ですが、終いには湿原は消滅していくのですね。長ノ山湿原は、典型的な中間湿原の段階にあります。中間湿原は、ほとんどがミズゴケに覆われますが、所々に水面が残っている状態で、比較的乾いたところには灌木が生えている状態です。

湿地の変遷

  また、湿原の下には、ヨシなどの水生植物が分解されないまま積もってできた泥炭が堆積するわけです。この作手は標高が高いので、冬の低温が植物の分解を促さないのです。

  リーフレットには、ボーリング・コアの花粉分析の結果が載せられています。花粉は広い範囲に飛び散り、湿地のような流水のないところには堆積しやすいので、泥炭の花粉を調べることによって周辺に広がっていた森林の過去の植生を復元できるわけです。長ノ山湿原には3.5mくらいの厚さの泥炭が堆積しています。それは、上で述べた未分解のヨシなどですね。
  その中に、遠来の火山灰が数枚挟まれています。最下層の姶良Tn火山灰は、南九州の鹿児島湾を作った大爆発の時に噴出した火山灰で、2万数千年前のものです。今は年代測定の進歩で、2万7千年くらい前と考えられています。まさに氷河時代のど真ん中です。その当時の植生は、ツゲ、トウヒ、オオシラビソなど標高1500m以上の高山でないと見られない植物が生育していたのですから、驚きです。

  深さ1.7mくらいに見られる喜界アカホヤ火山灰は、6千数百年前に鹿児島県の喜界島から噴出したもので、縄文時代前期の温暖期に先駆けて堆積しました。その時期には、ブナ、クマシデ、ケヤキなどが生育していたようです。ハンノキは今でもあります。その少し後(6000年前頃)になると、温暖期(ヒプシサーマル期と呼ばれます)が訪れ、アカガシ、コナラ、モミなどの森林になります。今は、アカガシやアラカシはほとんど見られませんね。その後は、やや冷涼になったり温暖になったりする気候変動があって、現在に至りました。

泥炭は生きたタイムカプセル

   1本のボーリングコアの花粉分析によって、こんなことが分かるなんて、すごいことですね。
  長命湿地は、その後水田化されたという違いはあっても、長ノ山湿原と基本的には同じと考えられます。中間湿原の段階で、下には深さ3mくらいの泥炭が堆積していると思われます。ボーリングをすれば、火山灰も見つかる可能性はあります。30年も水田が放棄されたままであるため、昔の湿地が復元しつつあるわけです。長命湿地にハンノキなどの高木が生えているのは、畦道に生えたもので、高層湿原から原野となって繁茂した高木とは違いいます。
 

 

再び庄の沢湿地へ!

   今日は、庄の沢湿地に行ってみました。長命湿地とそれほど離れていないところの湿地ですので、似たような植物たちが生息しているだろうと思っているからです。前に来たときは数株を見ただけでしたが、今日はノハナショウブがたくさん咲いていました。湿地の一面に咲くのは壮観です。去年はこんなにたくさんではなかったように思います。

一面ノハナショウブ

 

群生ノハナショウブ

  もう一つは、ヌマトラノオが咲き始めていたことです。これは、 一面に群生する特徴があります。葉の頂点に、ほぼ垂直に白い花が付くのです。花と言っても、小さな花の集合です。ノジトラノオやオカトラノオのように、横になびくことがありません。まだ咲き始めなので、真っ盛りになったらさそかし美しいでしょうね。群生するのは、地下茎を伸ばして増えるのだそうです。

群生ヌマトラノオ

   長命湿地でも、同じような葉の形の植物を見たことがあります。もう一度長命湿地で確かめたいと思います。

ヌマトラノオ

  下は、7月中旬から咲くと看板に出ているサワギキョウです。これも、長命湿地で見たような気がします。ムラサキの清楚な花が咲くのです。早くみたいものです。

サワギキョウという草

   下は、ちょっとピンぼけですが、図鑑によればカヤツリグサ科スゲ属のヒカゲシラスゲではないかと思います。スゲ属はたくさんの種類があって、同定が難しです。間違っているかもしれません。

カヤツリグサ科の植物

   今度はトンボです。下は、今年始めて見たショウジョウトンボです。身体が真っ赤だからといって、ハッチョウトンボではないのです。大きさがシオカラトンボくらいで、はるかに大きいです。頭から胴体、腹まで真っ赤なトンボは、このトンボくらいしかありませんね。その鮮やかな色は、実に美しいものです。

ショウジョウトンボ

   ハラビロトンボは前にも紹介しましたが、下のトンボは腹まで真っ黒です。これは、ハラビロトンボのオスですが、図鑑の説明によれば生まれたばかりの時は腹が黒く、次第に薄いブルーに変わるのだそうです。真っ黒のハラビロトンボも、美しいですね。

ハラビロトンボ幼生

   もちろん、ハッチョウトンボもいました。それもたくさん! 面白いもので、ハッチョウトンボが生息している湿地と生息しない湿地があるのです。おそらく、水辺の広さは深さなど微妙な環境の違いなのでしょう。

ハッチョウトンボオス

  去年も紹介しましたが、庄の沢湿地はトンボの楽園のように思います。それは、何よりも生息する種類が多いことです。季節にわたっていろいろの種類のトンボを見ることができるのは、この湿地だけです。

 

 

coppice(雑木林)

森楽、flutevioline

Author:森楽、flutevioline
退職後、都会生活ばかりだったボクにとって田舎の自然豊かな里山の生活は、新しい発見の連続で楽しい! 自然の写真が満載です! また、こんな老い生き方があることを示したみたい!

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